院内風景
設備紹介
-
血液化学&内分泌検査機 IDEXX Catalyst One
従来の血液科学検査機器で測定できていた項目に加え、UPC(尿タンパク/クレアチニン比)やCRP(C反応性タンパク)、フルクトサミン、SDMA(対称性ジメチルアルギニン)が測定可能となりました。これにより、より迅速かつ詳細な病態の把握が可能になります。
-
歯科重合用光照射器
株式会社 松風
PEN Bright歯が欠けてしまったり、折れてしまった際に歯科用ボンドを用いて成形します。そのボンドを固める際に使用する機器です。抜歯をするのではなく、できるだけ歯を温存した治療を行うことができます。
-
眼圧測定器
Medtronic TONO-PEN VET眼科疾患を鑑別するための眼球内圧測定機器です。緑内障では眼圧が上昇し、最悪な場合には失明してしまうこともあります。検査のための麻酔や鎮静も必要なく、その場で実施が可能です。
-
超音波手術システム
オリンパス社製 SonoSurg近年 避妊手術時の縫合糸を原因とする異物反応性肉芽腫の発生が多く報告されており、当院ではソノサージを導入して体内に糸を残さない手術を行っています。ソノサージは超音波振動の摩擦熱で組織の凝固と切開が同時に行えるため、糸を使わず確実迅速に血管結紮・切離ができ、1)縫合糸反応性肉芽腫を回避できる、2)出血量が少ない、3)手術時間が大幅に短縮できるなどのメリットがあります。また、避妊手術のみならず乳腺腫瘍、脾臓摘出や腹腔内腫瘍摘出手術などでも活躍する優れものの手術器械です。
-
歯科ユニットモリタ製作所
オーラルベットIIオーラルベットIIは超音波スケーラー、高速エアータービン、高トルクモーター、バーキュームシリンジを備えており、スケーリング(歯石除去)、ルートプレイニング(歯根部歯石除去)、ポリッシング(研磨)、長い単根歯の犬歯や2~3根歯の臼歯の抜歯など全ての歯科治療に効率良く対応できる動物用歯科ユニットです。
歯垢や歯石は放っておくと歯肉炎や歯周病となり口臭や歯のぐらつきを引き起こし、歯根部が化膿(根尖膿瘍)して歯茎や眼下の腫脹や排膿が起こり、更には心臓病や腎臓病を招く事もあります。
当院では歯科ユニットを導入し全身麻酔下で予防的あるいは治療的歯科処置を実施しています。 -
動物用血圧計PetMAP Cardio Command Inc.
社製血圧測定の基本である観血的血圧測定値と相関性が高く、日常診療で定期的な血圧測定が簡便にできる優れものです。 ご承知のように血圧と病気は密接に関係しており、高血圧は心疾患、腎疾患の発生リスクを高めたり、病気を進行させる事があります。特に猫ちゃんの慢性腎不全では網膜出血や網膜剥離を起こして失明することもあります。定期的な血圧測定で健康管理をしてあげましょう。
-
動物用血液凝固分析装置
WAKO COAG2V手術の術前検査として、また紫斑などを呈していて出血傾向を疑う症例の血液凝固能に異常がないか否かの検査を行います。安全に手術を行うには血液凝固能の検査は非常に大切なことです。また、腫瘍、子宮蓄膿症や熱中症などの重篤な疾患で播種性血管内凝固DICを生じた症例では状態の把握や治療を行うために重要な検査となります。
-
スリットランプ(細隙灯)
Kowa社製SL-15角膜や結膜などの眼表面やレンズ(水晶体)など眼球の中まで観察できる顕微鏡です。結膜炎・角膜潰瘍・白内障・ぶどう膜炎 などあらゆる眼の病気の診断に用いられます。
-
網膜スクリーニング検査器 アイリスベット
(メラン100)赤色光と青色光の波長の違いを利用して犬の網膜の光受容体機能を検査する器械で、突発性後天性網膜変性(SARDS), 遺伝性網膜変性や視神経炎などの診断に用います。
検査は動物が落ち着いた状態で暗室で行うのでお預かりする必要がありますが、検査自体は無麻酔で短時間で終わります。 -
カラードプラー超音波診断装置 ARIETTA60
最新鋭のフルカラーデジタル超音波診断装置で、心臓や肝臓・腎臓・膀胱など体腔臓器の断層画像診断だけでなく、リアルタイムに心臓の弁の動きや心筋の厚みを計測することが可能です。また、カラードプラー検査を行なうことによって心臓や腎臓の血流の異常や流速変化を評価でき病状の把握に大きな力を発揮します。さらに、妊娠診断はレントゲン検査より安全かつ早期に行なうことができます。
-
凍結手術装置
Brymill CRY-AC-3凍結手術は摘出部位に専用器具を用いて液体窒素をスプレー、あるいは冷却チップを接触させることによって-160℃に凍らせ、病巣部を壊死・破壊させて治す手術です。主に体表部や眼瞼の腫瘍を含む良性・悪性病巣の摘出に応用し、手術時間が短いこと、術後の痛みや出血が少ないこと、傷の治りが生理的で変形や瘢痕が少ない利点があります。当院では全身麻酔の危険性が高い高齢動物の体表腫瘤は、無麻酔での摘出を実践しています。
-
手術モニター
麻酔は身体検査や血液検査で事前に異常が無い事を確認しても、100%安全と云う事はありません。しかし、麻酔中の管理をしっかり行うことでリスク即ち麻酔事故を最小限に抑えることは出来ます。この手術モニターは心電図・心拍数・脈拍数・呼吸数・血圧・体温は勿論、動脈血中の酸素の濃度、呼気の二酸化炭素の濃度、さらには体に入る麻酔薬の濃度を監視することが可能で、麻酔中の異常を迅速に把握することで安全な麻酔を行なうことが出来ます。
-
集中治療装置
東京メニックス
ICU-1001-Vこの装置はケージ内の機密性が高く高精度な酸素濃度・温度・湿度のコントロールが24時間可能です。心臓や呼吸器疾患の重症患者で集中治療が必要な時や手術後の経過観察時に使用します。当院では獣医師や看護師の監視が十分行えるように、入院室ではなく一般処置室に設置しています。
-
高周波電気メス
エルマン
サージトロンIEC-34.0MHzの高周波ラジオ波特性による出力によって電気メス以上の微細性とレーザー以上の低侵襲性が特徴です。3つボタン式のフィンガースイッチハンドピースは、手元で純切開・混合切開・止血の3モードを切り替えられ、またフットスイッチでバイポーラも出力できるので、あらゆる状況で活躍できるラジオ波メスです。
-
レントゲン撮影装置
東芝VPX-100A動物病院の必須設備で、画像診断の基本となるものです。
-
デジタルレントゲン画像読み取り装置 富士フィルム FCR Capsula-2V
レントゲンで撮影された画像を従来のように暗室で現像することなく、デジタル画像として画像データを取り込み解析するシステムです。コンピューターが撮影部位や・診断目的に応じて最適な画像処理を行い、またコントラストの調整や拡大表示が容易で非常に鮮明な画像が得られるので診断精度が向上します。また、現像処理が不要なので撮影から診断までの時間が短縮され、お待ち頂く時間が格段に短くなりました。
-
血液化学&内分泌検査機
アイデックス社 IDEXXベットテスト&スナップリーダー21種類の血液化学検査項目に加え、犬と猫の血中総サイロキシン(T4)の測定を行うことによって甲状腺疾患のスクリーニング検査・治療モニタリングが、また犬の血中コルチゾールの測定を行うことによってクッシング症候群・アジソン病のスクリーニング検査・治療モニタリングが院内で簡単に行えるようになりました。
-
グルコース分析装置 arkray thinka BS-7110
犬・猫専用の簡易血糖値測定機器です。僅か一滴の血液で血糖値を測定することが可能で、所要時間は5秒です。貧血や脱水などの影響を受けにくく、従来の機器より正確な血糖値を見ることができます。糖尿病の血糖値モニターには必須です。
-
心電計・心音計
日本光電 cardiofaxⅤ心電図と心音図を計測できる機器です。心電図は、心臓内の電気信号を波形化して表示し、心肥大や不整脈などを検出することができます。また、心音図は獣医師が聴診器で聴取している「心雑音」を目視化したもので、雑音の種類を分類することが可能です。
-
人工呼吸器 木村医科器械 KV-2N ベンチレーター
麻酔中に動物の呼吸管理を行う人工呼吸器(ベンチレーター)です。体の大きさに伴い胸腔の大きさも異なるため、死腔をなくして肺野を広げつつ安定した呼吸を維持する器械です。
-
全身麻酔器 木村医科器械 COMPACT-15
手術中に動物に麻酔を維持するための器械です。この機械を通して、動物に麻酔ガスや酸素の吸入を行います。個体それぞれの麻酔に対する感受性や手術の侵襲度により、麻酔濃度や酸素流量を調整します。
-
半導体レーザー 長田電機 OSADA LightSurge 3000V
止血しながら切開ができるレーザーメスです。短頭種に多くみられる軟口蓋過長症の軟口蓋切除術、皮膚や毛細血管壁が薄いウサギやハムスター、小鳥などの小動物の手術において出血を最小限に抑えることができます。
また、出力調整よる非接触照射で消炎効果や疼痛緩和などの効果が得られるため、椎間板ヘルニアや関節炎などの治療にも有効です。