避妊・去勢は
ペットの健康を守ります
避妊・去勢手術の目的は、望まない繁殖を防ぐだけではなく、「病気の予防」も重要なポイントです。避妊・去勢手術を行わないまま高齢になると、残った生殖器が原因でホルモンの分泌に異常が生じたり、生殖器そのものが病気になったりする可能性があります。メスは乳腺腫瘍や子宮蓄膿症、オスは前立腺肥大や精巣腫瘍など、性別特有の病気に注意が必要です。
大切な家族の一員であるワンちゃんとネコちゃんが、いつまでも健康で長生きできるように、避妊・去勢手術について家族でお話下さい。
避妊・去勢のメリット
女の子の場合
愛犬・愛猫と飼い主のストレス軽減
- 望まない妊娠を防ぐことができます。
- 発情期の鳴き声や問題行動が穏やかになります。
- 発情期に乱れるホルモンバランスが原因の体調不良を防ぎます。
- 偽妊娠で増す攻撃性や乳腺の張りなどがなくなります。
避妊することで防げる病気
- 乳腺腫瘍
- 子宮蓄膿症
- 卵巣腫瘍
- 子宮腫瘍など
男の子の場合
愛犬・愛猫と飼い主のストレス軽減
- メスがいないストレスによる攻撃性、探しに行こうとするなどの問題行動がなくなります。
- マーキングやテリトリー意識などが抑えられます。
- 発情期の鳴き声や問題行動が穏やかになります。
去勢することで防げる病気
- 乳腺腫瘍
- 子宮蓄膿症
- 卵巣腫瘍
- 子宮腫瘍など
避妊・去勢のデメリット
避妊・去勢手術には少なからずデメリットがあります。それは「太りやすくなる」ことです。手術により基礎代謝が約30%程度低下するといわれており、食事量が同じままだと肥満の原因になります。近年では、避妊・去勢手術用のフードも会派とされており、適切な食事管理で肥満を防ぐことができます。
手術は麻酔下で行いますが、全身麻酔自体にもリスクがあり、100%安全だとは限りません。麻酔事故が起きる確率は稀にあります。リスクを減らし、安全な手術を行うためにも、当院では術前検査を必ず行っております。
手術の流れ
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Step01
ご予約
避妊・去勢手術は予約制です。また、ワクチンを未接種の場合は、ご予約をお取りすることができません。ご予約前にワクチン接種を済ませて下さい。
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Step02
術前検査
全身麻酔が可能かどうかを判断するために、術前検査(身体検査・血液検査)を行います。安全に手術を行うために必要な検査です。
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Step03
手術当日の朝
嘔吐事故を防ぐ目的として、手術当日は水以外の食べ物を与えないで下さい。絶食の厳守が大切です。
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Step04
ご来院
ご来院後は健康状態をチェックし、お預かり致します。当院では超音波メスを導入し、安全性や確実性にこだわり、スピーディーな手術の実現に努めております。
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Step05
手術後のお迎え
基本的には日帰りですので、夕方6時頃のお迎えとなります。一泊入院となるケースもあります。
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Step06
術後の観察
手術後は2日目に消毒、10日目前後に抜歯を行います。別途料金を頂戴しますが、抜歯をしない方法も可能です。